本日担当の大西です
洗い出し仕上げについて
この仕事に従事して20年以上経ち、入社したてのころから、現在に至るまでの間に洗い出し仕上げの方法が変化していきました。
やり方というより、素材自身と言っていいのかもしれませんね。
シンプルに洗い出し
砂利とセメントを混ぜたものを塗り付けて表面を洗い流し、砂利を見せる工法。
これは今でもよく見かけますが、いったん減りました。
なぜか?それは樹脂舗装が台頭してきたからです。
従来の洗い出しは仕上がるときれいですし、使用していくうちに(年数が経過するうちに)どうしても
残ってしまうセメントのアクがとれていき、ますますきれいになっていくのですが、施工上最後に余分な
セメントを流してしまわないといけなくて、そのセメントが側溝に残って汚れが付着したり、かなり水を使う
のでビショビショになってしまったり、あるいは側溝がなくて流すところが無い場合もあり大変施工がしにくい
ことがありました。
樹脂舗装
砂利と樹脂を混ぜて平滑に塗り、固まったら完成。透水性もあり、セメントを使わないので仕上がりの砂利の色が
はっきりしてきれい。セメントを流したりしないので環境にも良い。といいことばかりに思えてそちらに移行していきました。
施工も左官屋だけでなくても仕上げることが出来るのも魅力の一つでした。
が、何年か経過していくと、やはりデメリットも発生してきました。
それは摩擦に弱い、色の黄変、汚れが詰まって汚い(これは洗えばまだとれましたが・・・)
駐車場など車の往来がある部分などではタイヤの摩擦でポロっと取れやすく、しかも取れたところからさらに広がってしまい
剥げ剥げ状態になってしまったり、樹脂が変色してしまい見た目がかなり変わってしまうことも・・・
そういったデメリットが出てきて、また従来の洗い出しが復活したり、樹脂舗装も黄変しにくいものや、摩擦に強いもの(砂利が細かく
密着度が高くなり剥がれにくい)、もしくは樹脂舗装にセメントを塗り付けてふき取るタイプも出てきたり(ハイブリッド系?ですね)
いろいろと選択の幅が増えてきました。
もちろん、用途によって、予算によって、または施工する部分の制限によってどれが良いとは一概には言えないのでまずはご相談を!