こんにちは。本日ブログ担当の河野です。
日本が高齢化社会と言われるようになり、随分と月日が経ちました。
私たちの仕事にも、それは大いに関係のあることで、バリアフリーやユニバーサルデザイン、安全・安心に配慮した設計、デザイン、提案が求められております。
お客様の要望も、将来的なことを見据えたものが多くなってきました。
特に要望の高いのは、スロープとそれに伴う手摺りの設置です。
今回は手摺りについてのお話をさせていただきたいと思います。
手摺りを選ぶポイント1
手摺りを選ぶうえでまず大切なのが、握りやすいかどうかです。
手摺りとして標準的なのが、笠木の部分が丸いもの、そして楕円のものです。文字通り角ばっていないので、握りやすく力も入り易い形状です。
(写真:三協アルミ エトランポU2型)
モダン住宅などのイメージを持つ角ばったものも販売されています。但し、丸形状のものに比べると、少々握りにくいです。
(写真:三協アルミ マイリッシュM1型)
手摺りを選ぶポイント2
合わせて考えたいのが、笠木の材質です。
樹脂製のものは滑りにくく、温度が伝わりにくい素材のため、冷たくなり過ぎたり、熱くなり過ぎたりするのを比較的抑えることができます。
アルミの黒いものなどは夏場に暑くなる可能性があるので、注意が必要です。
(写真:三協アルミ エトランポU)
手摺りを選ぶポイント3
次に考えたいのが、どなたが使うかです。
エクステリアメーカーさんから発売されている手摺りは、H=800か1000の設定の商品が多いです。
これは大人向けに設定されているもので、子供や車椅子に座ったの方が利用するには、高いです。
そういった場合のことを考えて、二段笠木という設定があります。
(写真:三協アルミ エトランポU1型)
高低差の大きいところや小さなお子様のいらっしゃるご家庭には、縦格子や横桟のパネルの設置をお勧めします。
※パネルには、基本的に転落防止の機能はございません。あくまでくぐり抜け防止用とお考えください。但し、専用の転落防止パネルも別で選択が可能です。
(写真:三協アルミ エトランポU3型 鋳物パネル取り付け仕様)
意匠的な面を考慮した、見たもの良いものもあります。
(三協アルミ:エトランポ3型 飾り支柱A型)
手摺りと一口に言っても、使い方や家の雰囲気などで、どんなものをば良いかが変わってくるので、いろいろとご検討されてみてはいかがでしょうか。